日時 2009年6月7日 9時〜
    JR三輪崎駅から徒歩15分
   
    【鳥の種類】 ウチヤマセンニュウ(声)、ハシボソカラス、アオサギ、
           ササゴイ、クロサギ、カルガモ、イソヒヨ、カワヒワ、トビ、
           スズメ

   

    声はすれども
   

     「日本野鳥の会」の野鳥観察会に二度目の参加をした。今回の観察会は孔
    島である。ウチヤマセンニュウというウグイス科の夏鳥の観察が目玉である。
    孔島は、今ノアサガオが満開で、薄紫色の花弁が美しい。
     突然、ジージーピヨピヨローというサエズリ声が聞こえてきた。これがウ
    チヤマセンニュウである。こんもりした森や浜辺の茂みから、サエズリが良
    く聞こえてきたが、姿をとらえられない。数グループが割拠しているらしい。
     ウグイスの仲間は、声が美しいが、姿がさえない鳥が多い。ウチヤマセン
    ニュウもそのようで、鳴き声だけで、満足した。
     5月24日に、那智勝浦町の体育文化会館で、NHKののど自慢があった。
    ゲスト歌手は、前川 清と夏川 りみであった。両者の声の素晴らしさに、
    聞き惚れたのであるが、両者とも声だけでなく、容姿端麗であった。「天は
    二物を与えず」というが、例外もあるのである。ウチヤマセンニュウは、一
    物を与えられたのであるから、上等といえよう。
     家で鳥類図鑑をめくって、ウチヤマセンニュウを調べると、くすんだ灰色
    のさえない姿であった。美声との落差が大きく、ユーモラスであった。その
    とき、某女性演歌歌手を連想した。彼女は、歌はうまいが体形がズングリし
    ていて、ユーモラスである。私は彼女のファンであるが、ウチヤマセンニュ
    ウに似ていると、思った。
   


    幅をきかせるクロサギ師
   

     「なにわ金融道」という映画には、金にまつわるさまざまの人間模様が描
    かれているが、クロサギ師という詐欺師たちの物語があった。クロサギとい
    うのは、詐欺師たちを騙す詐欺師である。プロを騙すのであるから、その知
    識と語り口は凄いものである。それを正業に使えば、成功するのにと思った
    が、そうはいかないらしい。
     鳥類のクロサギは不名誉な名前でなく、単に羽毛が灰褐色をしていて、黒
    く見えるからである。孔島でバードスコープにとらえた時は、感動した。和
    歌山県には、いないと思っていたからである。防波堤の下の磯で、餌をとっ
    ていたが、人間様のそれとは違って、こまめな働き者である。鳥類は、餌を
    採って生活するシンプルな生き方だが、人間は欲深い。金銭欲、名誉欲など
    の物欲が絡んで、詐欺に合うのである。クロサギはそこにつけ入る。
     2006年12月31日、大晦日の番組に某L社の元社長がゲストで出た。
    その時、占い師が宣言したのである。

     「L社の株は、来年は5倍になります。間違いありません」
     「にわかに、信じがたいですね」
     と、元社長。
     「間違いありません。占いにそう出ています」
     と、彼女は断言した。

     その結果は、二ヶ月後に元社長らは退任し、その株は紙屑同然になった。
    株を買った人は、大損をした。虎の子の老後資金をゼロにした高齢者も出た。
    しかし、このテレビを使った詐欺に対して、占い師もテレビ局も知らんふり
    である。全国に被害者が、相当いるはずであるが、泣き寝入りである。これ
    らのサギ師を罰しない司法は、税金を無駄食いしているとしか思えない。
    鳥類のクロサギは罪のない鳥であるが、人間のクロサギ師は悪質である。レ
    ッドカードを出して、退場させたいものだ。政治の世界にも、クロサギ師が
    飛びまわっている。騙されないように御用心、御用心。