日時 2009年12月2日(水) 14時〜
     JR古座駅から車で10分
   
     【鳥の種類】 コウノトリ、アオサギ、コサギ


   
      観察日記 コウノトリ狂騒曲    


      南国熊野に珍客がやってきた。兵庫県豊岡市のコウノトリ郷公園で飼育
     していたメス4歳のコウノトリが古座川月の瀬地区に飛来したのである。
     このコウノトリは10月31日に放鳥され、11月18日に古座川で住み
     ついたそうだ。私が見たのは12月2日であったが、国道沿いに車が20
     台駐車していた。アマチュアカメラマンが盛んに撮影していた。
      そのうちの一人に尋ねた。
      「どちらからですか」
      「東京です。新聞で知ってやってきました」
      「えっ、コウノトリを見るためにですか」
      「ええ、観光も兼ねてきたんですが、朝6時の新幹線に乗って、名古屋
     で乗り換え、勝浦駅に着いたのが11時30分でした。案外近いよ」
      恐れ入りました。バードウォッチャーの熱意に脱帽した。このコウノト
     リは地元のウォッチャーによると、
      「えさを捕るのが下手やな。じっとせんと動き回るさか、魚が獲れんのよ。
     アオサギやコサギは、その点上手やで。野生と飼育された鳥の違いやな」
      と、解説してくれた。しかし、歩きながら、餌をとるのがコウノトリの
     習性である。当然の行動であるが、地元民には不思議らしい。
      「やっぱり、野生の鳥は知恵が多いのやで」
     というのが、地元民の判定である。
      このコウノトリも、12月11日に古座川からいなくなった。前日の大
     雨による増水のため、餌がとれなくなったためらしい。11時頃、大きく
     旋回すると東に向かって飛び去ったそうである。14日に三重県鳥羽市に
     いるのが、確認された。私の知人が古座川に行ってみると、コウノトリは
     いなくて若者が河原で騒いでいた。
      「せっかく見にきたのに、骨折り損や」
      日本では、野生のコウノトリは絶滅したが、飼育された鳥は大切にした
     い。コウノトリさん、再来を待っていますよ。

     追伸

      残念ながら、三重県鳥羽市で越冬していたコウノトリは、死亡が確認さ
     れました。古座川で越冬していたら、餌や気候が温暖だったのにと悔やま
     れます。また別のコウノトリの再来を期待します。